海外で子供の日本語を育てる!我が家が実践する日本語維持の4つのルール

日本語教育

「海外で暮らしていると、子供の日本語、どんどん怪しくなっていきませんか?」

現地の言葉が上達するのは嬉しいけれど、ふとした瞬間に日本語の単語が出てこなかったり、文法がめちゃくちゃだったり…。

「このまま日本語を忘れてしまったらどうしよう」と、胸がザワつく瞬間、多くの海外在住ママが経験しているのではないでしょうか??

こんにちは、うちの子地球人のせかいママです。


フランス人の夫との間に生まれた10歳と8歳の息子たちは、家庭の外ではフランス語、そして私とは日本語を話します。

ありがたいことに、我が家の日本語教育は今のところ“とても順調”です。息子たちが言葉を混ぜこぜにしたり、私にフランス語で話しかけてきたりすることはありません。

ですが、ここまで来るのに特別な教材を買い漁ったり、スパルタ教育をしたりしたわけではありません。ただ、息子たちが生まれた瞬間から、試行錯誤しながら守り続けてきた**“我が家の4つのシンプルなルール”**があるだけなんです。

この記事では、そんな我が家が実践する、家庭でできる日本語維持の具体的なルールと、その背景にある想いを全てご紹介します。


【我が家が実践する日本語維持の“4つのルール”

これが、我が家の全ての土台となっている、一番重要で、一番シンプルなルールです。

①ママは日本語オンリー

私は息子たちが生まれた瞬間から、彼らに日本語“だけ”で話しかけてきました。それは、日本語が全くわからないフランス人の義両親の前でも、現地の子供たちと一緒に遊んでいる時でも、一切変えませんでした。

なぜなら、家庭の中に**「日本語しか通じない安全地帯」**を作ることが、日本語で考え、話すことを習慣化させる最短ルートだと考えたからです。親である私が現地の言葉に合わせ始めると、子供は必ず楽な方に流れてしまいます。そして、もう一つ、親子が母語で話すことは当たり前という考えを。どんな状況でも子供に経験から学んで欲しかったからです。

実際には、日本語オンリーをやり続けることを難しいと感じることもあると思います。

パートナーの理解や第三者へのフォローが必要な時もあります。

たとえば、子供たちとの日本語の会話の内容をその場にいる日本語話者でない第三者が知るべき時とか、その場合は、子供たちには日本語で話し、その内容を第三者に対して現地語で状況説明するなどの対応をしています。

もちろん、息子たちも時々、日本語で何と言うかわからないフランス語の単語を混ぜてくることがあります。そんな時は、叱ったりせず、私が「ああ、〇〇のことね」と正しい日本語に直して、会話の中で自然にリピートしてあげるようにしています。

この「ママ=日本語の人」という徹底した役割分担のおかげで、息子たちはごく自然に言語のスイッチを切り替えられるようになりました。「これ、日本語でなんて言うんだっけ?」と聞いてきてくれる瞬間は、母親として本当に嬉しいものです。

②寝る前の読み聞かせ

我が家のもう一つの習慣は、赤ちゃんだった頃からずっと続けている、寝る前の「読み聞かせ」です。長男は10歳になりましたが、今でもこの時間を楽しみにしてくれています。

やり方はとてもシンプルで、パパがフランス語の本を読む日と、私が日本語の本を読む日を交互に設けているだけ。

この「読み聞かせ」は、子供たちにとって最高の日本語シャワーになります。普段の会話では使わないような美しい言葉や、豊かな表現に自然と触れることができるからです。本の世界に没頭する時間は、彼らの語彙力だけでなく、想像力も大きく育んでくれます。

まずは、寝る前の10分、日本の絵本を一冊読んであげる。それだけで、子供の心と頭に、日本語の種が深く根付いていくのを実感できるはずです。

③タブレット教育

読み聞かせや会話だけではカバーしきれない、日本の学習指導要領に沿った「国語」や「算数」といった体系的な学習。小学校三年生以上になれば理科、社会がはじまります。これをどう進めるかは、大きな課題でした。

様々な教材を試した結果、我が家で大当たりだったのが、タブレット教材の**「スマイルゼミ」**です。

長男が6歳の頃から始めましたが、ゲーム感覚で進められるカリキュラムが息子たちの性格にピッタリだったようで、今でも二人とも楽しみながら続けています。

スマイルゼミの素晴らしさを書こうとうする長くなってしまいそうなので別の記事にまとめたいと思いますが、

最大のメリットは、親が「勉強しなさい!」と言わなくても、子供が“自走”してくれること。今では、日本の小学生が学ぶ国語、算数、理科、社会、そして英語まで、自分から進んで学習する習慣が身につきました。

海外にいながら日本の同年代の子供たちと同じレベルの学習ができるという安心感は、親にとっても非常に大きいものです。「スマイルゼミ」は、我が家の日本語教育を支える、強力なサポーターになってくれています。


◆スマイルゼミ◆タブレットで学ぶ 【小学生向け通信教育】が誕生!

④親子の交換日記

海外での日本語教育でよく耳にする壁が、「話せるけど、書けない」問題ですよね。

ご多分に漏れず、うちの息子たちも書くことが大好き!…というわけではありません。これは日本語に限らず、単純に「鉛筆を持って机に向かうのが面倒」という、子供なら誰でも持つ気持ちのようです。

そこで、スマイルゼミで学習の習慣がつき始めた長男が6歳になった時から始めたのが、**私と息子との『親子の交換日記』**です。

よさそうなノートを見つけることができなかったので、自分で作りました。

目的は、漢字を覚えさせることではありません。**「書くこと=楽しいコミュニケーションの手段」**だと感じてもらうことです。

1日たった数行でも、自分の気持ちを日本語の文字で表現する。そして、それに対してママから温かいコメントが返ってくる。このやり取りを通じて、息子は「書くこと」への抵抗感を少しずつなくしていきました。

普段は照れて言えないような本音を書いてくれたり、「この漢字で合ってる?」と確認してきたり。この交換日記は、日本語の学習ツールとしてだけでなく、思春期にさしかかる息子との絆を深める、かけがえのない宝物になっています。


【結論】一番大切なのは、親の「覚悟」と「愛情」

以上が、我が家で実践している大きな4つのルールです。

振り返ってみると、日本語教育で一番大切なのは、親の**「覚悟」なのかもしれません。「私はこの子に日本語を伝えるんだ」という、静かだけれどブレない覚悟それを周りにも理解してもらう。「勉強」として押し付けるのではなく、読み聞かせや日記といった「愛情表現」**として伝え続けること。

もちろん、毎日完璧にできているわけではありません。時にはサボる日もあります。でも、それでいいんだと思います。

この記事が、海外で日本語教育に奮闘するあなたの、ほんの少しのヒントや勇気になれば、これほど嬉しいことはありません。一緒に、試行錯誤しながら頑張りましょう!

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