フランスでもPTAのような親の活動があります。ただ、日本PTAのように役員を押し付けられるようなことはありません。毎年、積極的な保護者がいるので活動はお任せです。その活動の一つに今年から、各週金曜日の放課後に学校でおやつが販売されることになりました。販売されるおやつは各クラス持ち回りで保護者がつくって学校に持っていきます。毎回、担当クラスが変わりその週の初めにアンケートでお菓子を持っていくかのYES/NOのアンケートが実施されます。作るも自由、作らなくてももちろん大丈夫です。

その売り上げは、子供たちが課外授業で使うバス代や学校の環境をもっと良いものにするための資金として使われます。おやつの販売の他にも子供たちが書いた絵入りのマグカップやエコバックなどが売られたり、クリスマスの頃には子供たちが作ったオーナメントが売られたり、春には花の球根や花なんかも売られました。クラス写真も各家庭で買います。そしてそれも学校生活の活動資金になります。
面白いシステムですよね。もちろん、おやつもグッツも買うか買わないかは家庭で決めていいですし、おじいちゃん、おばあちゃん用まで購入する家庭もいます。我が家は、毎年子供たちの作った作品が増えていくので楽しいです。庭には、学校で買った薔薇が埋まっています。
実は、先週の金曜日が放課後おやつの第一回目でした。先生にもお便りをもらっていたのに、すっかり忘れてしましました。お財布もお金も持たずにお迎えに行ってしまいました。学校と家との間にお金を使うような場所がないので普段は財布など持っていきません。大失敗です。みんながおやつを買う列に並んでいる横で弟君、大泣きです。そりゃ、楽しみにしていたし気持ちもわかります。本当にただただごめん。お家でクッキーを一緒に作ることで納得してくれました。次回は、必ずおいしいおやつをゲットしようね。

うちの子たちは、公立の学校に通っているのでもちろん学費は、無料です。3歳から義務教育なので普通であれば3歳になる年の9月から無料で学校に通うことができます。(フランスでは幼稚園も学校という枠組みなのでみんな学校と言います。)お兄ちゃんは、早生まれでクラスに空きもあったので2歳になる前から学校に通うことができました。
フランスは、子供を育てやすい国だと言われますが、学校生活でかかる教育費の負担は本当に安いと感じています。先ほども言いましたが、義務教育中の学費はもちろん無料です。そして、それ以外に家庭で用意しなければいけないもは最小限です。幼稚園に限って言えば、本当に何もなかったです。日本では、幼稚園入学時に長いリストを渡されてママさん、もしくはパパさんが必死に準備しなければいけないことがあると思いますが、まったく何もありませんでした。
お兄ちゃん、弟君ともに幼稚園初日、お着替え一式だけ入れた小さいリュックを持たせましたが、本当にそれだけです。入園式、入学式もないので初日も「Bonjour!」と、先生と挨拶をして子供を預けたらバイバイです。お兄ちゃんの時も弟君の時も、振り返りもせずお友達の輪の中に入っていってくれました。私のどきどきとは関係なく非常にあっさり子供たちの園生活が始まります。

入園式、入学式がなくてちょっと寂しいな。という気持ちはありますが、式のために洋服を揃えたり考えたり、仕事を休んだりするような親の負担はありません。
小学校の入学も特になにもイベントがあるわけでは、ありません。ただ、小学生になると初日にそれぞれ担任の先生から必要な文房具の長めのリストを渡されます。これは、家庭で用意しなければいけないものですが、そのリストが結構細かいです。鉛筆やペンや蛍光ペンなどは、ブランド名の〇〇のように指定されています。逆に何を用意したらいいのか間違えないので、私は助かりました。リストは長いようで大きな買い物をしたような気持ちでしたが、合計25€(3,500円しない)ぐらいでした。予備も入っているので1年間分の文具になります。

これ以外に学校生活で家庭が負担しないといけないものは、プールに通うときの水着とタオルぐらいです。体育の時間もありますが、運動ができる服ならなんでも大丈夫です。日本のように、楽器やお習字セットや絵具セットなどの教材を買う必要はありません。
その他に家庭が負担する物は、給食費です。給食費は、家庭の収入によって1€~7€ぐらいです。しかもお昼ご飯は、給食で食べてもいいですし、家で食べることもできます。お昼休みが2時間もあるので、家でゆっくりご飯を食べる子も結構います。うちでは、週一回ずつ別の日にお家ランチにしています。
PTA活動のプレッシャーが全くないこと、教材費の負担が最小限であることは、親としてはとても助かっています。
読んでいただきありがとうございました。
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