フランス子育て 日本とフランスの違い【幼児編】

こんにちは。

フランス在住、7歳、5歳の男の子。子育て中です。

フランスで子育てをしながら日本とフランスの文化の違いに驚きの連続です。

この記事では、子供たちが小学校に入るまでに感じた、日本とフランスの子育ての違いをお伝えしたいと思います。パパがフランス人、ママが日本人、フランス在住の我が家では日仏ミックス文化の中で良いところ取りをしながら子育て実施中です。

フランスの子育ては、とにくかく自立を促す子育てです。大人たちは、子供を子ども扱いするのではなく小さな大人として接します。

  • 子供には小さな大人として接する
  • 大人と子供の領域がはっきり分かれている
  • 赤ちゃんと両親の寝室は別
  • 3歳から義務教育 学校へ行く
  • 子供の外遊びに親が関わらない
  • お友達の誕生日パーティーは一人で参加

子供には小さな大人として接する

赤ちゃんの時期が終わると、子供は小さな大人として扱われるようになります。ここでいう大人として接するというのは、大人と同じ行動をさせるということではありません。フランスでは、実際あらゆる場面で子供と大人の領域がはっきり分かれています。小さいからわからないんだろうということではなく、きちんと何が起きているのかを説明します。子供が状況を把握し、自分の置かれている立場をきちんと理解できるよう言葉で説明します。

たとえば人の会話を妨げることは、日本でもタブーですがフランスでは子供でもそれはより厳しく指導されます。小さな子供が大人の会話に入ってきて大人の話を遮る光景を日本では目にしますが、フランスでは厳しいです。

今は、〇〇ちゃんのお母さんと話をしているの。人の話の遮るのはいけないことよ。終わったら聞くからちょっと待っててね。

なぜ、いけないのかをきちんと説明して、どうすれば良いのかを子供に伝えてます。もちろん、子供なので何度も大人の会話に「見て~、聞いて~、ママ~、パパ~」と入り込んで来ようとしますが、その度に親は、話をさえぎるのはダメなことだら話が終わるまで待っててね。と繰り返します。大人同士の会話に一区切りついたらしっかり子供に向き合って、話を聞いてあげます。

これは、子供も「そうだね~。」大人に適当に相槌をされるより、きちんと大人の話が終わるのを待った後、きちんと大人が向き合って自分の話を聞いてもらえるほうが満足度が高い気がします。

悪いことをしても、子供だらからわからないということではなく、きちんと説明してダメんなものはダメということを説明してあげます。

感情的に怒るのではなく、論理的に話をします。フランス人の両親は、自分自身の感情をコントロールするお手本を見せるのが上手だと感じています。子供たちはそんな大人をみて感情のコントロールを学んでいくのだと思います。もちろん、フランスでも日本でもいろいろな大人がいます。すべての大人がそうというわけでは、ありません。

大人と子供の領域がはっきり分かれている

先ほども述べたようにフランスでは、小さいうちから大人のように扱われますが、大人と子供の領域ははっきりと分かれています。

たとえば、親戚の集まり、お友達を呼んでのホームパーティ、誕生日(大人の)、結婚記念パーティー(区切りのいい年には盛大に行われます。)規模の大きいもので言えば結婚式など、大人数での会食なの場面では、大人のテーブルと子供のテーブルが当たり前のように別に用意されます。

子供は子供どうしで食べ、大人はゆっくり飲みながら大人の時間に集中することができます。フランスの結婚式などは夜中まで続きます。その間、レクリレーションを担当してくれる大人が数人子供たちの面倒をみてくれます。

赤ちゃんと両親の寝室は別

フランスでは、赤ちゃん時代から子供と寝室を別にすることは有名です。夜の授乳頻度が多いうちは、夫婦の寝室にベビーベットを置いて、夜の授乳頻度が少なくなるタイミングで別室に移ることが多くなるようです。

うちの場合で言えば、長男は、生後一か月から夫婦と別室のベビーベッドで寝ていました。昼寝も子供部屋で一人で寝ていました。

次男は、夜の授乳頻度がなかなか少なくならなかったですが、それでも生後半年ぐらいから長男と一緒に子供部屋で寝るようになりました。

ちなみにフランスでは、一般的な授乳期間が3カ月ほどの赤ちゃんが非常に多いです。はじめから母乳をしないと決めているママも多く、フランスの赤ちゃんの多くはミルクで育ちます。ミルクで子育てする理由はいくつもあると思いますが、日本と違うことの一つにパパの育児参加が非常に多いところにあると思います。幼稚園、小学校(フランスでは、小学校が終わるまで親が送り迎えをします。)の送り迎えでもパパとママの比率は同じぐらいです。パパが育児に積極的でも母乳だけは代わることはできません。ミルクならパパでも大丈夫です。

赤ちゃんとママが別室で寝るメリットは、ママがしっかり休める。子供の自立を促す。夫婦の時間を持てるということです。

日本の子育ての常識で考えれば、赤ちゃんを一人で寝かせることに「本当に大丈夫なの~。」と、不安になることもあるかもしれませんが、お城のように大きなお家でない限り、別室で寝ていても赤ちゃんの泣き声はすぐに聞こえるものです。

それでも赤ちゃんの様子がどうなっているのか気になって余計に眠れないなんてこともありますね。

フランスでも見守りモニターを使っている家族はよく見ます。

赤ちゃんが一人で寝れるようになるトレーニングは、少し大変な時もありますが、ほんの少しの間親も赤ちゃんも頑張ればその後のママの時間はもちろん、夫婦の時間がたくさんとれます。

毎晩、絵本を読んで8時に「おやすみ」をしてから自分が寝るまで、自分の時間が持てるってすごいことだと思いませんか。

3歳から義務教育 学校へ行く

フランスでは、3歳になる年の9月から学校に通い始めます。年少(PS)にあたる年は、お昼寝などもありますが、アルファベットや数字の概念なども学んでいきます。日本の幼児にあたる6歳までのクラスは、各クラスに先生と先生のアシスタントが一人づつつきます。

 日本では幼稚園、保育園の先生というといつもニコニコ優しくて…。ということを想像しますが、フランスの先生は、結構厳しいです。先生としての威厳があり、悪いことや話を聞けない子には厳しく注意します。

 3歳から義務教育なので、もちろん待機児童もゼロ。公立の学校に通えば授業料もかかりません。

学校で必要な文房具はすべて学校に用意されています。通園バックや制服などもないので親は、何の準備もすることなくお金もかかりません。

子供の外遊びに親が関わらない

フランスの子供たちも外遊びが大好きです。公園に行けばたくさんの子供たちがママやパパと遊びに来ています。しかし、日本で見られるような親と子供が遊んでいる姿は見られません。フランスでは、小さな子供でも公園内で親は、見守り隊です。親が一緒に遊ぶのではなく、自分でアイディを考えて一人遊びをしたり、友達と一緒に遊んだり、子供自身が自ら考えてるチャンスを与えます。

 子供同士のトラブルがあっても親が介入するのではなく、なるべく子供同士で解決させるように見守ります。「解決策をみつけてごらん。」親はヒントは出しますが、解決は子供同士で行います。

日本で見られるような、親が相手の子供に対して「すいません。」というような光景も見られません。悪いことをしたと子供が感じるようなことがあれば、本人が「ごめんなさい。」と謝りますが、親が代弁するようなことはありません。

このようにして社会性、自立心、想像力をフランスの子供たちは育てていきます。

お友達の誕生日パーティーは一人で参加

フランスでは、子供のお誕生日パーティーが盛んです。それぞれの家庭によりますが、お友達を数人よんでお家でパーティをしたり、中にはプールやスポーツのアクティビティなんかに主役の子とお友達で参加したりします。

誕生日パーティーを主催するのは、お誕生日の子の両親になります。

うちの子たちが初めてお誕生日に招待されたのは、それぞれPS(年少)の時でした。親は、招待状に書かれている住所に子供を送り届け、そこで子供と別れ決められた時間にお迎えにいきます。

日本では未就学児が園以外で、親と離れ離れになる時間はなかなかないと思いますが、フランスでは、ベビーシッターをお願いしたり、お誕生日のパーティーだったり完全に親と離れて過ごす時間があります。そんなところもフランスの子供たちは自立の感覚が日本より感じられるのではないかと思います。

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