
こんにちは。フランス在住7歳、5歳の男の子ママです。お兄ちゃん、6歳から始めたチェロ。
楽しく練習が習慣づいています。楽器の練習を習慣づけるためにやっているアイディアをまとめてみました。
楽器の習い事が子供にたくさんの良い影響をもたらすことはわかっていても、それをサポートするのはなかなか大変ですよね。楽器の演奏を習得するためには、継続的な練習が必要です。練習を習慣化させて練習があたりまえの環境を整えることで成果を上げてみませんか。
ちなみにこの記事は、音楽が好きになって長く楽器と共に成長して将来豊かな時間を過ごしてもたいパパさん、ママさん向けの記事になります。将来音楽家にさせたい、コンクールに出場して入賞を…。というレベルを求めてるお父様、お母様向きの記事ではございませんのでご了承ください。

先日、お兄ちゃんのチェロの発表会がありました。フランスの習い事は、一斉に9月からスタートします。今回の発表会は、お兄ちゃんと同じ9月から始めたチェロ一年生の子供たちの発表会です。お兄ちゃんは、毎日練習しますが練習時間は、5分から長くても20分ぐらいです。それでも一斉に1からスタートした子供たちでも明らかに練習の習慣がある子とそうでない子の差が感じられました。
音楽家を目指さなくても楽器の練習は、毎日必要です。少しでも良いので毎日楽器に触れることが大切です。毎日正しい方法で練習できれば、かならず上手になります。上手になれば楽しくなるので、練習も苦にならなくなります。逆に、練習しないとできるようになりません。そうなると、レッスンに通っていても毎回のレッスンが苦になり楽器そのものが嫌になってしまう可能性があります。
練習時間を開始時間を決める

先にも書いたように長期的に、長く楽器と関わっていくにはやっぱり毎日の練習が必要です。毎日のルーディンの中に楽器練習時間を組み込むことで、練習が当たり前の日常になります。お兄ちゃんの場合は、夕ご飯の後に練習しています。
習慣化をするためテクニックとして、現在すでに習慣化されている事に、紐付けるというテクニックがあります。例えば、お兄ちゃんの場合。夕食後にチェロの練習を習慣化させました。夕食後、手を洗うというのは習慣化されていたので夕食後、手を洗った後にチェロを弾くという一連の流れを習慣化させました。
もちろん、初めの頃は私たちの声をかけが必要でしたが、今では、当たり前ののように夕食後はチェロを弾いています。よほど体調が悪い時、旅行に行くとき以外、家で夕ご飯を食べないことはめったにありません。毎日です。なので毎日チェロの練習ができます。
一緒に練習する

小さい子が楽器の練習するのに親のサポートは絶対必要です。楽器の弾き方を指導をするとか、楽譜の読み方を教えるとかそいうことではありません。 どんなサポートが必要かというと、楽器を弾き始めるための一歩を最小限にしてあげることです。ピアノだったらピアノの蓋を開けるとか、練習曲のページを開いてあげるとか、弦楽器だったらチューニングをしてあげるとか。もちろん、これらのことはいずれ自分自身でしなくてはいけないことですが、初めのころは子供は、この楽器を弾くまでのこの一歩を大きく感じます。だんだんと、一人でできるようになればいいので最初はなるべくこの弾き始めるまでの負担を少なくしてあげることが必要だと思います。
あとは、隣で聴いてあげることは子供にとって大きな喜びなり楽器を弾くモチベーションになります。子供はみんなパパとママに見て欲しいし、聴いて欲しいし、褒めてもらいたいです。
毎回、お兄ちゃんの練習を見てるとチェロ素人の私でも言いたいことは山ほどあります。そんな時でもポジティブな言葉を意識して楽器の演奏に関する指導やアドバイスはなるべくしないように心がけています。先生は一人でいいです。複数の指導者がいると子供は混乱してしまうし、先生を信じましょう。親の私たちは、サポーターです。サポーターの私たちができることは、楽譜に書かれている先生のメモを読み直す、練習ノートに書いてあることを読み返す。先生にどんなアドバイスをもらったのか子供に聞き返してみる。
それでも、子供のやっていることや練習に興味があることを親が示すだけで、隣にいてあげるだけで練習の意欲が倍増してきます。
楽しく練習する

とにかく始めた頃、楽しくを意識してました。一度、嫌というイメージがついてしまうと難しいと感じたからです。どの楽器ににも言えることだと思いますが、チェロもきれいな音を出すには、姿勢、抑える指の位置、弓の持ち方角度など、いろいろなことを同時にクリアーしてやっと美しい音色を出します。
私が気を付けていたことは、ネガティブなことを言わないことです。私もパパさん音楽はしますが、チェロに関しては知識がないので、お兄ちゃんの練習(技術的なこと)に口を出すことは極力しないように心がけました。

もう一回、繰り返したらできるようになりそうなのに…。
なんてことを何度も思いましたが、「もう一回。やってみたら?」の言葉は、グッと抑えて、初めのうちは毎日に楽器に触るだけでも上出来だわ!!ぐらいの気持ちでいました。実際、初めのころは5分程度の練習時間でしたが、自分がきちんとした音を出せるようになり、できないことが練習でできるようになり、曲が弾けるようになると自然と練習時間が長くなりました。
とは、いえ波はもちろんあります。練習に前向きな気持ちになれない時も適当に弾いているときももちろんあります。
そんなときは、欲張らず

今日もチェロを弾けた。よしよし。
親が子供の練習を楽しめば、子供も楽しめます。欲を出したらきりがないですが、そんなときは、親も初心に帰り、なぜ音楽を続けて欲しいのか考えてみてください。
楽器の置き場所を工夫する

楽器の置き場所は大切です。もちろん、それぞれの楽器の置き場所として湿度、室温、日光、大きさなど考慮し環境的に適した環境を探さないといけませんが、結論から言えば子供が楽器を習い始めた頃は、子供自身が目につきやすいリビングに楽器を置くのが良いと思います。
私が子供のころピアノを弾いていたのは、リビングではなく自分の部屋でした。ある程度、習慣化され練習も自分で始められ、何をするべきか子供自身がわかっていて集中した練習環境が必要な場合は、自分のスペースで練習できる環境があるのは良いことも多いかと思います。しかし、そうでない場合。やはりリビングでみんなのいるところ、子供が過ごす時間の長いところに楽器があるほうが、音楽の話題も増えるし、練習にスムーズに入りやすいと思います。
あと、両親のお友達でも、自分の友達でも、人を家に招いた際にリビングにある楽器は、訪問者の目にとまります。よほど音楽に興味がないか、私たちに興味がない場合を除いて、その楽器の話題になります。
そうすると、

誰が弾いてるの?
というような話題から、だいたいお兄ちゃんがチェロをひいてるよって話になると大人の人だと、「へぇ~。すごいね。」「かっこいいね」など褒めてくれます。
そんな言葉を言ってもらえてもちろん、お兄ちゃん良い気分になります。よくあるパターンとしては、

弾いてみてよ~。
なんてことになりお披露目のチャンスも増えます。
楽器やってるのは、かっこいい。素敵なことだ。と、第三者に言ってもらえるのは、子供にとって大きなモチベーションになります。リビングに楽器があるとそんなチャンスが生まれやすいです。子供も興味をもってくれることが多いです。ただ、子供の訪問には楽器の扱いをしらなくて乱暴に扱ってしまうこともあるので注意が必要です。
さいごに
楽器を弾き続けることは、練習によりできなったことができるようになり、弾けななかった曲が弾けるようになり、人まで発表して称賛され成功体験をつんでゆくことができます。サポートする親は大変ですが、楽器の練習が習慣化されれば上手に弾けるようになり、上手に弾けるようになれば、楽しくなり、より上手になりたいから又練習するというポジティブなサイクルが生まれます。
ぜひ、子供と一緒に音楽を楽しみましょう。
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