
こんにちは。フランス在住、7歳、5歳の男のママです。お兄ちゃんは、6歳からチェロを習い始めました。弟君は、パパと一緒にウクレレを弾いています。
楽器を習うことどんな良いことがあるかまとめてみました。
子供に楽器を習わせるには、たくさん良いことがあります。サポートする親は大変ですが、子供から感謝される日がくるはずです。

脳の発達に良い影響を与える
楽器を演奏する際には、もちろん楽器の音を聞くための聴覚、楽譜を読むための視覚、楽器を操作するための指先の制御、多くの事を同時に進行しながら弾きます。これらの複合的な刺激を受けることで脳の機能が高まり、神経経路が発達すると考えられています。
誰でもはじめは上手にできません。毎日、ちょっとずつ続けていくことで出来なかったことができるようになります。弾けなかった曲が、弾けるようになる。楽器の練習は、続けていくことによって小さな成功体験をたくさんすることになります。たくさん成功体験をした子供は、その先、新しいことにチャレンジする勇気を持ち、失敗から学び成長することができます。
自己表現が発達する自信が持てる

楽器を演奏することで、感情表現を学んでゆきます。音楽には、リズムや音符などの要素がありますが、その要素を自分なりに組み合わせることによって自分の音楽を生み出すことができます。
6歳からチェロを音楽学校で習い始めたお兄ちゃんですが、フランスの音楽学校では、楽器のレッスン時間の他にソルフェージュ(仏:solfège)といって楽譜を理解する力、音楽理論を勉強する時間が設けられます。
この1年目から作曲のレッスンがありました。
6歳のお兄ちゃんが初めて作った曲は、『しあわせなヘビさん』というタイトルのリズミカルな曲でした。さっそく、お家に帰ってきてピアノで披露してくれましたが、本当に嬉しそうでした。
又、楽器を習うと発表会など人の前で演奏をする機会があります。演奏が褒められたり、人に称賛されることによって自己表現の自信がつきます。
手先の動きが器用になる
楽器を習い始めると、毎日の練習が欠かせません。毎日、継続的に練習を行うことにより手先の筋力や、柔軟性が向上してゆきます。さらに、楽器演奏は、楽譜を見ながら手先を動かし演奏を行う必要があります。そのため、目と手の協調性を高めることができます。
チェロを始めた当初、チェロの先生にお兄ちゃんは指先の力がすごい強いね~。と言われたことがあります。思い当たるのは、お兄ちゃんが小さい頃から大好きだったLEGOの影響なんじゃないかなと思います。LEGOは今でも好きでやっていますが、小さい時は、LEGOヂュプロで遊んでいました。LEGOより大きめのサイズのブロックです。
まだ、楽器を習わせるには早すぎるような年齢の子供は、たくさん指先を使うおもちゃで遊んで、指先の筋力や使い方を学んでおくと楽器の習得に有利だと思います。
チームワークや協調性を学べる

音楽を続けていくと、バンドやオーケストラといった他者と共演する機会があります。フランスでは、楽器を習い始めた初心者でも、他者や他の楽器とのアンサンブルをする機会が非常に多いように感じます。日本にも小学校では、音楽会がありますね。全員で同じ曲を演奏するため、お互いに配慮しながら演奏することが求められます。楽器演奏を通じてチームワークを学ぶチャンスができます。
趣味としての楽しみを得る
私自身は、6歳ごろからピアノを始め、15歳まで先生が引っ越しされるまでピアノを弾いていました。コンクールとかそんなものとは完全無関係、最後の方は、レッスンに行く前に慌てて練習するようなとても褒められた生徒ではありませんでした。
その後、ピアノとは暫く離れていましたが又、音楽がやりたくなったんです。今では、ピアノと他の楽器を弾きますが楽しくて仕方ないです。
ピアノを習わせてくれた両親にも私のような生徒にも生徒を受けて入れ続けてくれたピアノの先生にも感謝です。
音楽は日々の生活を豊かにしてくれます。5年フランスに住んでいますが、楽しいことや感動する機会も多いですが、それでも言葉の問題や文化の違いやストレスに感じることもたくさんあります。私の場合は、楽器演奏でストレス発散と気持ちの切り替えができているように感じます。
言葉や文化を超えて人と繋がることができる

音楽には、言葉で表現するのが難しい感情や想いを表現することができます。
うちの子たちは、パパがフランス人、ママが日本人、カナダ生まれ。
しばらくフランスにいるつもりですが、それもわかりません。
私が、実際フランスに来た際感じたことですが、当時フランス語でのコミュニケーションがほとんどできない状態、知人ゼロ。それでも音楽を通してフランスで知り合いを広げたり、友達を作ることができました。音楽で自分の居場所をいつも見つけることができたのは、新しい土地に行ってもとても心が軽いです。
うちの子たちが、この先どんな環境で暮らしてゆくかわかりませんが、音楽で自分の居場所をいつもみつけられたら良いなと考えています。
さいごに
とは言え、小さい子供に楽器を習わせるのはどうしても親のサポートが必要になります。音楽が好きでも練習はしたくない。というケースがほとんどで。毎日飛びついて楽器の練習を自らはじめてくれる。というような親からみた夢のケースは、稀でしょう。
下の記事では、子供の楽器練習を習慣づけるために親ができるアイディアをまとめてみました。
Comments