子供の自己肯定感を育てる、日本でも実践できる4つのアイディア。

子育てアイディア

目まぐるしく変化するこの世界で、挑戦することを恐れず、心の折れない心を持つ事どもに育てるには自己肯定感が大切です。

日本人の自己肯定感は、国際比較をすると非常に低いです。

私は、カナダとフランスで子育てを経験しています。自己肯定感の高い国であるカナダとフランスで子育てをしてみると、どうして日本人の自己肯定感が育ちにくい理由が良く見えます。

日本では自己主張を良いこととしない謙遜の文化、他人に迷惑を掛けてはいけない。という教育が家庭でも学校でもされます。将棋や相撲、剣道でも勝者は勝った時の喜びをガッツポーズなどで表現することはタブーとされています。負けてしまった対戦相手の前でそのような喜びを表現することは、相手への配慮に欠けるからです。

対戦相手までそのように配慮できる日本の文化は、本当に素晴らしいものですね。相手の事を敬う気持ち。海外生活をしていても誇らしく思えます。ただ、残念なことは、他人の事を気遣うの同じように自分のことを大切に思う気持ちは、そこまで教育されていないということです。

それぞれの文化のいいところ取りで、日本の素敵な文化も継承しつつ子供たちには世界に通用する幸せで自由な人生をおくって欲しいと考えています。

この記事では日本の素晴らしい文化もきちんと継承しつつ、子供と自分の自己肯定感を高める方法をまとめました。

スキンシップをたくさんする

スキンシップをとると、脳の下垂体から「愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシンが分泌されます。子どもは、大好きな人(両親)に触れられることでオキシトシンが分泌されます。スキンシップをたくさん受けると、愛情が深まる、社会性が高まる、IQが高くなる、ストレス耐性が上がるなどの効果があるといわれています。

低年齢なほど、オキシトシンの効果が強く表れる傾向があります。このオキシトシンの効果は子供だけでなく、子供を抱きしめる親にも良い影響があります。

日本では、子供が小さい時は、添い寝をしたり一緒にお風呂に入ったりスキンシップが多いように感じますが、子供が一人で寝るようになるとグッとスキンシップの量が減ります。

私の父親は少し例外で、日本生まれ日本育ち生粋の日本人ですが、どういうわけか私が小さい頃から今に至るまで良くハグをしてくれます。一目はばからずアメリカ人並みの力強いハグです。思春期の時や、どうでもよい時には少し疎ましく感じることももちろんありましたが、なにか大切な日や悲しい日、嬉しい日そんな日のハグは本当に心の底から安心感を感じさせてくれます。

わたしにとってハグは、子供に対しても自分の両親に対してもパートナーである主人に対してもホッとできて安心できて幸せを感じさせてくれるものです。自分自身も幸せになり、子供の自己肯定感を高める効果があるなんてスキンシップどんどんしたいですね。

7秒ハグ、たった7秒のハグで相手に自分のぬくもりが伝わります。子供に対してだけじゃなく大切なパートナーとハグすることも忘れないでください。

日本では人前、家族の前でもお父さんとお母さんがハグをしたりする光景を見ることは稀なんじゃないでしょうか?ちょっと寂しいし残念な気がします。私と主人がハグをしていると磁石のように子供たちがくっついてきて4人で抱きしめあって塊になります。なんだかとっても幸せな瞬間ですよ。

子供に考えさせる 子供を信じる

子供自身に選択させ、それを親が信じてみましょう。

子供の為を思って、失敗しないように親が先回り、先回りしてしまうとそれに適応した人間に成長してしまいます。多少の失敗をしても、その失敗から学んで次回に繋げていけば良い。今となっては、私も簡単に言えますが、一人目の子育てを異国地で始めた私は、頼れる友人も家族も本当にいなかったので、当時本当に不安でした。先回り、先回りして何も問題が起こらないように対処していたと思います。

誰かを傷つけたり、命にかかわるようなことでなければ、たいていの失敗は取り返しの聞くことで対して大きなことではない。と、割り切って子育てをできるようになったのは次男が生まれてからでした。

二人目の気持ちの余裕もあったし、逆に年子の育児で余裕のない部分もあり、子供自身の成長に合わせてもっと自由に大きな気持ちで子供たちを見守ることができました。

今でもはっきり覚えています。長男が2歳のとき高い(私から見ると長男が飛ぶにはちょっと高すぎる。)岩の上からジャンプの体制をとりました。

ママ
ママ

えっ!!ジャンプするの!?

と、驚きましたが、グッと我慢しました。もちろん、命の危険やケガの恐れがある時は親である私たちが判断し、制御しなければいけないこともありますが、それれも、その瞬間子供の力に任せてみようと判断しました。

長男のジャンプは見事成功し、その時の長男の自信で溢れた笑顔が忘れられません。

親ができることは、失敗してもいいという覚悟とそこから学べることがたくさんあるよ。という気持ちの余裕を持つことです。

さらには、子供の考える時間を親が待ってあげることも大事な自己肯定感を成長させるには大切なことです。

私たちの人生は、日々選択の連続です。自分で決めることは、目に見えない大きな作業です。子供に選択のチャンスをできる限り与えてあげることが大切です。親が決めてしまえば楽なときや、時間短縮になることも多いと思いますが、待って信じてあげることも重要です。

朝何を着るか選ぶ。何を食べるか、何をして遊ぶか。

我が家では、定期的に家族会議が開かれます。家族会議では自主的にそれぞれの課題に向けてどうするべきかを相談しなから決めます。自分で決めたことを実行するのは、自己肯定感を高めるのに素晴らしい効果を発揮します。

謙遜しすぎない

日本の文化は、謙虚であるこを美徳とされています。謙虚な人は人徳も多くチャンスをものにする機会も多くなるでしょう。その一方、多くの日本人が、自分の身内のことを自慢するなんてみっともない、というように感じていて、人前で子供をほめることも少ないような気がします。これでは、子供の自己肯定感を育てにくいです。

謙虚であることはとても大切なことですが、誰かに自分の子供のことを褒められた場合、それに対して子供のマイナス点で返事をするってことありませんか?

残念パターン1

お子さん、とっても頑張り屋さんですね。

いえいえ、ただ頑固なだけです…。

上記のような返答だと、子供の自己肯定感を育てる視点からみるととてももったいないやり取りです。

せっかく褒めてもらってるのに、ネガティブな表現にすり替わってしまっています。親にしてみたら謙遜の意味ですが、子供にしてみると他人の前で意味もなく親が自分を下げることを言うので嫌な気持ちになり、自分には価値がないと思い、自尊心を気づけることになります。

それでは、OKな返答をいくつか見てみましょう。

OKパターン1

お子さん、とっても頑張り屋さんですね。

そうなんです。今回もよく頑張っていました。

それに対してパターン2では、褒められたことに共感して、さらにはそのプロセスまでちゃんと見ていることがわかります。著者のいるフランスでは、このパターンをよく見ます。

ただ日本で、身内が褒められた際のリアクションを謙虚な気持ちを持って答えることがすこし難しいですね。

子供が褒められた時の、正しいリアクションでは、

OKパターン2

〇〇のお父さんが、あなたのこと頑張り屋さんだって。

これなら親自身も間接的に子供のことを褒めることになり、褒めて下さった人に対しても感じの悪い対応になりません。

実は、親が子供を直接褒めることよりも、第三者が褒めてたことを子供に伝えることでこの褒めのブースト効果が期待できます。

OKパターン3 

ありがとうございます。〇〇さんに、そんな風に言っていただけて嬉しいです。

これなら相手への配慮もでき、みんなが嬉しくなる受け答えになります。

両親の関係を愛で保つ

両親の心と体の健康は、子供の自己肯定感に大きく影響します。実際、自己肯定感の低い両親に育てられると自己肯定感の低い子供が育ちます。

子供に自信を持ってもらいたいと願うなら、親自身の自己肯定感を育てるべきです。日本では、子供が生まれると子供中心の生活になります。呼び名からして、変わります。

太郎さんの名前は、パパになり、花子さんの名前は、ママになります。下の子が生まれると長男の名前はお兄ちゃんかわり、家族の一番年齢の若い子中心の名前に変わります。

フランスでは考えられないことです。フランスでは、まず夫婦です。そして子供。

もちろんフランスでも子供が生まれれば、生活の一部が変わります。でも、基本は夫婦です。あまりにも子供の犠牲になるような生活様式は好まれません。

夫婦のデートのためにベビーシッターさんに子供を預けてディナーに行ったりすることになんの抵抗も罪悪感も感じません。むしろ夫婦の良い関係を維持していくために必要なことだと認識されています。

まずは、親の私たちが幸せを感じて気持ちに余裕のある生活を送ることが、子供の自己肯定感を育てていくのに重要ということですね。

しかし、日本では幼い子供を他人に預けることに抵抗を感じたり、周りがビックリすることも多いと思います。

ベビーシッターさんに預けるのがどうしても難しい場合、夫婦の時間をたくさん作れる方法は子供を早く寝かせてしまうことです。外のデートはできませんが、お家デートができます。我が家は子供は夜8時から読み聞かせをしたり寝る準備に入り8時半には寝てしまいます。そこからは夫婦のお家デートの時間です。

さいごに

どこの国の親も願うことは一緒です。子供の幸せ。子供の笑顔をたくさん見たいということです。たくさん抱きしめて、気持ちを伝えて、子供を信じてあげる。子供が失敗してしまっても次の力になるように抱きしめてあげましょう。子供の自分自身で決めた成功体験が積み重なっていけば、折れない心の強い人間に成長するはずです。

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